【エヴァンゲリオン】渚カヲルを解説。正体や生まれ・序破Qの台詞の意味とは

「エヴァンゲリオン」に登場する渚カヲルはTV版、新劇場版ともに苦しむシンジの前に現れてシンジの心を癒してくれました。

しかし、TV版ではターミナルドグマのリリスの前まで行って何かに気付き取り乱し、新劇場版ではリリスに刺さっている2本の槍を見て何かに気付き取り乱す。

劇中で彼についてはあまり語られず、発言も難解なものが多いため何をしているのかよくわからなかったという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は渚カヲルについて

下記のことを解説していきます。

TV版の渚カヲルを解説

TV版の渚カヲルを振り返る


出典:©️カラー/Project Eva

「新世紀エヴァンゲリオン」では第弐拾四話「最後のシ者」でフィフスチルドレンとして登場します。

表向きは戦闘不能となったアスカの変わりとしてネルフに加わりますが、その正体はゼーレが送り込んだ第17使徒タブリスでした。

「渚カヲル」という名前は「渚」という漢字を左右に分けると「シ者」、「カヲル」を50音で1文字ずつ前にすると「オワリ」となり「シ者オワリ」すなわち最後の使徒であることを表しているのは有名な話ですね。

セントラルドグマを降下してリリスの元へと向かいましたが、リリスを前にして何かに気づき初号機で追いかけてきたシンジに自分を殺してくれと頼むのでした。

 

TV版の渚カヲルはどうやって生まれたのか

誕生日はセカンドインパクトが起きた日である2000年9月13日。アダムから最後の使徒であるタブリスが生まれましたが、ガフの部屋が閉じてしまっていたため魂が入っていませんでした。

その後セカンドインパクトによって分離したアダムの肉体と魂を回収したゼーレが人類補完計画のコマとして使うためにタブリスにアダムの魂を入れたことで渚カヲルが誕生しました。

渚カヲルが生まれるまでの流れ(TV版)
  1. 葛城博士が行った実験(人のDNAをアダムのDNAにダイブさせる実験)によってセカンドインパクトが起きる。
  2. アダムがセカンドインパクトの最中に魂のない第17使徒タブリスを生む。
  3. セカンドインパクトによってアダムの肉体と魂がバラバラになる。
  4. ゼーレがアダムの魂をサルベージする。
  5. ゼーレが魂のないタブリスにアダムの魂を入れる。
  6. 渚カヲル誕生。

人のDNAをダイブさせたアダムから生まれたカヲルの肉体は「使徒」と「人類」両方の性質をもちます。

 

TV版の渚カヲルがネルフに送り込まれた理由とは

カヲルは第弐拾四話「最後のシ者」でゼーレからネルフに送り込まれます。

これは人類補完計画に必要なロンギヌスの槍を勝手に使用するなど勝手な行動をとる碇ゲンドウを止めるためにゼーレがとった行動です。

 

なぜリリスを前にして止まったのか

リリスの元まで辿り着いたカヲルでしたがリリスを見て何かに気付き立ち止まります。その後シンジに自分を殺してくれと頼みました。

この時カヲルはネルフの地下に眠るアダムの元に還るようゼーレに言われていましたが、実際に地下に居たのはリリスでした。

そのことに気づいたカヲルは自分の本当の役割はシンジに初号機で殺されることだと理解し、シンジに殺してくれと頼んだのです。

 

新劇場版の渚カヲルを解説

新劇場版の渚カヲルを振り返る


出典:©️カラー/Project Eva

ヱヴァンゲリヲン新劇場版では一部作目「序」のラストシーン、月で目覚める形で登場しました。

「また3番目とは変わらないな君も」などの台詞からTV版の記憶を持っているのでは?などの考察がされていましたね。

二部作目の「破」ではMark.06に乗って月から飛来しカシウスの槍を使いシンジが起こしたニアサードインパクトを止めました。

「Q」ではネルフのエヴァパイロットとしてシンジと共に第13号機に乗り世界をやり直そうとしましたがDSSチョーカーの爆発で死んでしまいます。

 

シン・エヴァで明らかになった事

謎の多いキャラクターだった渚カヲルですが「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」で多くのことが解明されました。

シン・エヴァで判明した事
  • エヴァの物語はループしていた
  • カヲルは記憶を引き継いだままループしていた
  • 渚司令と加持の関係

エヴァンゲリオンの物語は何度も繰り返していることがわかりました。

また、「序」で目覚めたカヲルの棺の他に無数の棺が空いていたことから相当数繰り返しているしているものと思われます。

ループの始まりと終わりに関して劇中で説明されませんでしたが、自分はQQQのループだと解釈しました。

渚カヲルは生命の書に名を連ねたことで記憶を引き継いだままループしていたことも判明しました。

ループのたびにシンジを幸せにすることを目的として活動するも毎回ゼーレやゲンドウに利用されていたのです。

 

序破Qの台詞の意味

ループが発覚する前の序破Qでカヲルは度々意味深な発言をしていました。

【序破Qでのカヲルの発言】

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
「また3番目とはね変わらないな君は」
「逢えるときが楽しみだよ碇シンジ君」

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
「さあ約束の時だ碇シンジ君。今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
「ごめん、これは君の望む幸せではなかった」
「縁が君を導くだろう」
「そんな顔をしないで また会えるよ、シンジ君」

これらの台詞は記憶を引き継いだまま何度も世界をやり直していたカヲルが今度こそシンジを幸せにするという気持ちから出たものでした。

 

Qでリリスに刺さっている槍を見て取り乱した理由

「Q」では絶望していたシンジに「ロンギヌス」と「カシウス」2本の槍を用いれば世界をやり直すことができると伝え、共に第13号機に乗ったカヲルはセカンドインパクトの爆心地でリリスに刺さっていた2本の槍を見ると急に取り乱してしまいます。

 

これは「ロンギヌス」と「カシウス」対となる2本の槍がリリスに刺さっていると思っていたのに実際に刺さっていたのは2本とも「ロンギヌス」だったため世界の修復は不可能だと気づいたからです。

 

渚司令とは


出典:©️カラー/Project Eva

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」ではカヲルが加持リョウジに「渚司令」と呼ばれる回想シーンが描かれました。

旧劇、新劇含めても絡みのなかった二人の仲良さげな会話に驚いた人も多いのではないでしょうか?

“司令”というのはそのシーンでカヲルが着ていた服の造形がゲンドウや冬月のものと似ていたことからネルフの司令を指していると自分は考えています。

時期としてはニアサードインパクト止まってからサードインパクトが起きるまでの間「Q」の予告でゲンドウと冬月が登山していた期間でしょう。

 

エヴァのない世界での渚カヲル

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」ではシンジがネオンジェネシスでエヴァのない世界を作り、カヲルもループから開放されました。

ラストシーンで描かれたエヴァのない世界でカヲルはレイと結ばれていましたね。

 

渚カヲル解説まとめ

今回は渚カヲルについてまとめました。

シンジを幸せにすことで自分が幸せになることを目指し、地獄のようなループを繰り返していたカヲルが開放されて本当に良かったと自分は思います。

ラストシーンでレイと結ばれていた理由も気になりますね。

ではまた!

 

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